2017年03月06日

2018年01月18日

性感染症について考えましょう

性感染症とは、セックスなどの性行為によって感染する病気のことを言います。以前は性病と言われていましたが、法改正などによって現在では性感染症と言われています。
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1.性感染症(STD)とは

性感染症とは、セックスなどの性行為によって感染する病気のことを言います。以前は性病と言われていましたが、法改正などによって現在では性感染症と言われています。性感染症は、病原菌を含む精液や膣分泌液、血液が口や性器の粘膜、皮膚などに触れることによって感染します。日常生活を送るうえで感染することはありません。
性感染症と言われると悪いイメージを持ちやすいですが、きちんと治療すれば治すことができます。

2.性感染症の治療方法

感染率の高い性感染症とそれぞれの治療方法を見ていきましょう。

(1)クラミジア感染症

日本で男女ともに最も多くみられる感染症です。感染しても症状が出にくく、気付かずパートナーに移っていき感染が広がってしまいます。
治療については抗生剤を1週間程度内服します。1週間後にクラミジアが陰性になっていることを確認したのちに、治療終了となります。ひどくなり、骨盤腹膜炎や肝周囲炎などになっているときには抗生剤の点滴治療を行います。

(2)淋菌感染症

男性に多い性感染症で、風俗店などでのオーラルセックスによる感染が多いと言われています。感染率がとても高いのが特徴です。症状としては、男性の場合尿道からの膿と排尿時の激しい痛みが特徴です。女性はほとんど症状を感じないことが多いです。
治療法については状態を見ながら1週間程度、抗生剤を筋肉注射もしくは静脈注射します。抗生剤投与終了後3日以上たった後に再度検査し、陰性であれば治療は終了です。

(3)性器ヘルペスウイルス感染症

性器ヘルペスは口唇ヘルペスと病原菌は同じ単純ヘルペスウイルスです。感染した時は何も症状がなく、気付かないことが多いですが、発症すると発疹や水泡ができ、それが破れてただれたようになります。痛みと発熱を伴うので、早く治療を始めなければなりません。
治療については単純ヘルペスウイルスの増殖を抑制する抗ヘルペスウイルスを内服します。軽い症状の人は軟膏を塗り治療します。ヘルペスウイルスを抑えることで症状は軽快しますが、神経にウイルスは潜伏してしまうので、完治させることはできません。
症状が出ていないときでも、感染させる恐れはあるのでしっかりと予防をしてください。

(4)尖圭コンジローマ(ヒトパピローマウイルス)

性器や肛門などに鶏のトサカもしくは乳頭のようなイボが出るのが主な症状です。症状が出た時にはすでにパートナーに感染してしまっている場合が多いです。
また、再発率が高く、治療した後も3か月程度期間を開けて再度検査をする必要があります。
治療としてはイボを取るために電気メスなどで外科的治療を行うか、軟膏を塗って治療します。

(5)梅毒

以前は治らないとして知られていましたが、早く治療を開始することで今では治すことのできる病気です。梅毒の症状には4段階の段階があり、まずみられる症状はしこりが出来たり、リンパ節が腫れることですが、痛みを伴わないため発見が遅れてしまうことがあります。
治療としては梅毒の4段階のどの症状に当てはまるか診察を受けた後、ペニシリンの内服を開始します。初期であれば2~4週間程度で済みますが、症状がなかったり、最終段階まで言っている場合は2~3ヶ月内服する場合もあります。

(6)HIV/エイズ

HIVと聞くと不安になってしまう方が多くいるかもしれませんが、HIVも治療ができます。
HIVとは、エイズになるまでのウイルスのことです。HIVを体内から完全に消すことはできませんが、早く・適切な治療によってHIVを発症させなければエイズになることもありません。
治療としてはHIVの増殖を抑えるために抗HIV薬を内服します。体内でHIVのウイルス量を減らしていくことで身体の免疫力が回復し、他の感染症に感染する心配もありません。
継続した治療が必要になるので、焦らずゆっくり治療をしていく姿勢が大切です。

3.性感染症を予防するには

性感染症はしっかりと予防することで感染を防ぐことができます。

(1)コンドームを使用する

コンドームは避妊の効果もありますが、バリアとしての役割も果たしてくれます。精液や膣分泌液で感染してしまう性感染症の場合、コンドームを使用することで直接触れることなく性行為をすることができます。
性感染症と診断された場合、オーラルセックスでも喉の粘膜に感染してしまうので、オーラルセックスの時でもコンドームを使用するように気を付けてください。

(2)性行為の相手を限定する

感染していない者同士の性行為では、感染はあり得ません。なので、多数の人と性行為の関係を持たなければ、感染する確率は低くなります。
彼氏や彼女、妻や夫などと性行為をする相手を限定すれば、相手が性感染症に感染していない限り感染することはないので、自分の体を大切にするという意味でも性行為をするときはしっかり考えてする必要があります。

4.性感染症かな?と不安に思った時の対処法

性感染症は、症状が出ないことも多々あります。また、感染しても陰部を診察してもらうのは恥ずかしいなどの理由でなかなか病院に行けなかったりしてしまいます。
しかし、性感染症は早く治療することで軽い症状で済むので、気付いたらパートナーと一緒に受診するようにして下さい。
現在では、不安に思った時に手軽に自宅でできる検査キットも販売されているので、まずは自分で検査をしてみるのもいいかもしれません。

5.最後に

性感染症と聞くとイメージを悪く持ちやすいですが、ほとんどの性感染症は適切な治療を受ければ治すことができます。
他の人への感染を防ぐためにも、気になる所があればすぐに診察をうけるなど行動を起こすようにして下さい。
また、自分だけではなく、性行為のパートナーと一緒に治療をしていくことが大切ですので、パートナーときちんと話し合い、医師の診察を受けるようにして下さい。

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