2019年08月09日

2019年08月13日

脱毛症治療で有名なミノキシジルって何?効果はある?正しい使い方とオススメ商品【薬剤師コラム】

リアップ、プロペシア、ザガーロなど抜け毛・薄毛治療薬は数あるけれど、みなさんはこれらの違いをご存知でしょうか?
これらのお薬はそれぞれミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドという成分を配合いています。
それぞれに脱毛・薄毛解消のために優れた効果があって、多くの方に愛用されています。
今回は、それらの抜け毛・薄毛治療薬のなかでも日本の薬局・ドラッグストアでも販売されている「リアップ」シリーズにも使用されているミノキシジルについてわかりやすく解説していきたいと思います。
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ミノキシジルとは?

ミノキシジルとは
ミノキシジルは、リアップシリーズなどの発毛剤の主成分であり、壮年性脱毛症における「発毛」と「脱毛(抜け毛)の進行予防」の効果が認められている医薬品です。
ミノキシジルは、1979年にアメリカのアップジョン社(現在のファイザー社)によってジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤として開発されました。当初は脱毛症治療薬ではなく高血圧症治療薬として承認されました。
しかし、ミノキシジルの臨床試験をした結果、ミノキシジルを開発した人すらも予想できなかった驚きの副作用があることが報告されたのです。
「ミノキシジルを投与中の壮年男性が次々と髪の毛がフサフサになっている!」
この報告からミノキシジルは外用発毛剤としての開発が開始され、現在では世界中で脱毛症治療薬として発売されるようになりました。

抜け毛・薄毛の原因とは?

ミノキシジルとは
抜け毛・薄毛は、頭皮の炎症、薬剤の影響、そして老化や病気など様々な原因があります。そのなかでも幅広い世代で最も多い原因なのが「壮年性脱毛症」です。
壮年性脱毛症とは、「男性型脱毛症」あるいは「AGA(Androgenetic Alopecia)」とも呼ばれています。
壮年性脱毛症とは、一般的には遺伝性の薄毛または抜け毛のことを言います。ヘアサイクルに変化が起こり、ゆっくりと何年もかかって進行し、目立つようになるものです。
薄毛・抜け毛が気になる人は、既に壮年性脱毛症がゆっくり進行中なのかもしれません。
そもそも毛髪は頭皮の毛穴から発毛し、成長したあと自然に抜け、再び同じ毛穴から新しい毛髪が生えてきます。
この繰り返しを「ヘアサイクル」といいます。
ヘアサイクルは、成長期、退行期、休止期に分かれ、通常、成長期の毛髪は全体の80~90%、休止期の毛髪は10~20%を占めるといわれています。
壮年性脱毛症は、毛根にある毛包が成長期に十分に成長しないため、毛包がどんどん小さくなることで生えにくくなります。また、成長期自体が短くなっているため、髪の毛もしっかりと成長しないので薄毛になっていきます。1日に抜ける髪の毛は50本~100本ぐらいで、100本以内であれば特に心配する必要はありません。しかし、抜け毛の数がそれ以上になると壮年性脱毛症の可能性があります。

ヘアサイクルとミノキシジルの関係

壮年性脱毛症では、ヘアサイクルに異常が起こって成長途中の髪の毛が抜け、髪の根っこにある毛包がどんどん小さくなっていき髪の毛が生えなくなってしまいます。
ミノキシジルはそんなヘアサイクルの異常により小さくなってしまった毛包に作用し、毛包を大きく成長させることにより、細く軟毛化した毛髪を太く健康的な毛に成長させてくれます。毛髪の成長をつかさどる毛包を大きく、深くするミノキシジルの作用を「ディープグロース効果」と呼んでいます。

ミノキシジルの配合されている医薬品にはどのようなものがある?

日本のミノキシジルが配合されている代表的な医薬品には大正製薬から「リアップ」シリーズが販売されています。
日本以外では「Rogaine(ロゲイン)」という商品名で販売されています。
本来、日本では初めて開発された薬は医療用医薬品(病院から処方せんが無いと購入できない薬)として認可されるのですが、ミノキシジル含有外用発毛剤の場合は発毛効果が強力にもかかわらず、その高い安全性とどうしても一般用医薬品で売りたい!という大正製薬の熱意によって、厚生労働省はいきなり一般用医薬品として認可されました。(厚労省のお偉方たちが強烈に脱毛症治療薬を欲しがったからとの噂も…)
日本の薬局・ドラッグストアで販売することができる脱毛症治療薬はここ最近までリアップシリーズのみだったので、大正製薬のリアップシリーズは脱毛症治療薬市場を長らく独占することができました。
それによって大正製薬は多くの利益を得ることができました。

今までのミノキシジル製剤はリアップだけ、だけどこれからは…

国内で現在、「発毛剤」として売ることができる医薬品はミノキシジルを使った製品のみです。
そして、発毛剤で長く市場を独占してきた大正製薬「リアップ」ですが、ここ数年でその発毛剤市場に大きな変化が起きています。
2010年代に入り、大正製薬の持つ主要な特許が切れ始めたため、他メーカーも後発品(ジェネリック)を発売できるようになりました。
それによって、他メーカーがリアップシリーズと同じ効果で今までよりも安価な商品を続々と発売されています。

海外でも続々とリアップシリーズのジェネリックが発売されている

現在では海外の製薬メーカーからも続々とミノキシジル製剤が発売されています。
海外のリアップジェネリックには頭に直接使用する外用製剤だけでなく、飲み薬タイプのものも販売されています。
日本ではミノキシジルの飲み薬は未認可のため、個人輸入代行サイトを利用する形で購入し、愛用している方も数多くいます。
個人輸入代行サイトを利用すれば薬局・ドラッグストアで恥ずかしい思いをしながら薬剤師から対面で購入する必要もなく、自宅に居ながらにしてパソコンやスマホで購入できるので飲み薬タイプだけでなく、ノーマルタイプのリアップジェネリックの購入もおススメです。

リアップジェネリックについて

ミノキシジルとは
リアップジェネリックについて、種類や使用方法から説明します。

個人輸入代行サイトを利用して購入することができるリアップジェネリックは?

リアップジェネリックには様々な商品が販売されています。
そのなかでも、ツゲインモール・エフロギノロギノマックスなどのジェネリックが人気です。
また、飲み薬タイプのミノキシジル製剤ですと、ロニタブロニテンなどが販売されています。
これらのミノキシジル製剤には、日本で販売されている先発品リアップよりも高用量なミノキシジルを配合しているものや脱毛症治療成分を複数ミックスしているものもあります。

リアップジェネリックは女性も使える?

基本的に、男性と女性とでは抜け毛・薄毛の原因や脱毛の仕方が異なります。
女性には甲状腺の病気による脱毛が多い傾向にあります。
しかし、40歳前後以降に頭頂部の薄毛が気になり始めたら、それは「壮年性脱毛症」かもしれません。
有効成分のミノキシジルは、男女問わず壮年性脱毛症に高い効果を発揮することができ、先発品であるリアップシリーズのなかにも女性の壮年性脱毛症の治療に特化している「リアップリジェンヌ」が販売されています。
リアップジェネリックとして海外メーカーから販売されているもののなかにも女性用の壮年性脱毛症に使用できるものがいくつもあります。

ミノキシジル製剤の使用方法は?

ミノキシジル製剤は、成人(20歳以上)が1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布することが一般的な使用方法となっています。1mlは塗り広げると、脱毛した範囲全体に十分に行きわたる量として設計されてあるので、脱毛範囲の大小に関係なく使用量は守ってください。
用法・用量の範囲より多量に使用しても、あるいは頻繁に使用しても効果はありません。
そのため、定められた用法・用量を厳守する必要があります。
決められた以上に多く使用しても、効果の増加はほとんどなく、副作用の発現する可能性が高くなりますので注意が必要です。

ミノキシジル製剤の濃度の違いは?

先発品のリアップは、ミノキシジルを1%配合されている「リアップ」発売した後、さらに有効性を高める目的で高濃度製剤の開発を進め、現在ではミノキシジルを5%配合されているミノキシジル製剤である「リアップX5」という商品も販売されています。
ミノキシジル5%製剤は1%製剤のものよりも、総毛髪教および非軟毛数(太さ40μm以上の毛髪)が有意に増えることが確認されており、医師による脱毛部位の改善度評価でも、使用24週後の「軽度改善」以上の割合は、5%製剤が91.7%(著明改善2.1%、中等度改善47.9%、軽度改善41.7%)となっています。

ミノキシジル製剤の使用期間は?

リアップシリーズによる臨床試験では、ミノキシジル1%製剤では「6ヵ月以上」、ミノキシジル5%製剤では「4ヵ月以上」の使用で発毛効果が確認されました。
10%製剤による臨床試験のデータは報告されていませんが、これらよりも早い発毛効果が期待できます。

リアップジェネリックは使用しても安全なのか?

リアップジェネリックは、先発品であるリアップと同じ有効成分ミノキシジルを配合しているため安全性は非常に高いです。
報告されている副作用も先発品リアップと同様のもののみです。
外用タイプのリアップジェネリックであれば頭皮に直接使用するので、頭皮の痒みが最も起こりやすい副作用となっています。
また、もともと高血圧症治療薬として開発された経緯のあるミノキシジルだけあり、多量のミノキシジルの使用は低血圧の原因となる可能性もあります。
注意点として、成分が母乳中に移行するため、「リアップ」シリーズでは授乳する乳児がいる場合での使用は禁忌とされているため、リアップジェネリックも授乳中の婦人の使用は避ける必要がある。

まとめ

ミノキシジルとは
いかがですか?
脱毛症治療薬ミノキシジルのことが少しはお判りいただけたでしょうか。
ミノキシジルは日本でも市販薬として承認されている唯一の医薬品であり、国内で最も多くの方に使用されている脱毛症治療薬です。
ミノキシジル以外の飲み薬タイプの脱毛症治療薬との併用でも強力な効果が得られると報告されているので抜け毛・薄毛に悩む方はぜひミノキシジル製剤を試してみてください。

原稿作成:薬剤師 白鳥勇磨

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